「光村は転校生で、それを知らなかったから。はじめは仲良くしてくれてたんだけど」
ありがちな話だ。
あいつと仲良くするならお前も苛める、次はお前の番だからな。
そんなやり取りがあったに違いない。
「なんにも悪くないんだよ、仕方なかったんだから」
そう割りきれるまでに、どれくらいの時間がかかったのだろう。
光村にその気はなかったにしても、独りぼっちから一瞬でも救われただけ、後のダメージは絶大だったに違いない。
「その頃に、うちの会社の広告がきっかけで芸能界に入って、すごく忙しくなって。仕事の時は回りの人みんな優しくしてくれるし、演技も楽しいし。学校、大っ嫌いだったな」


