「……言わせておけばいいんじゃないですか」
「でも、映研部の皆さん、あんなに時間かけて、丁寧に作ってたのに」
「……真琴。聞いてたの」
直姫は、一瞬だけ眉を寄せた。
料理に夢中だったようで、実はしっかり聞いていたらしい。
紅もしかめ面でその他校の生徒たちを見ている。
「正々堂々の勝負だろう。往生際の悪い」
「あれ、優秀作品賞だった学校でしょー?」
「そうなんですか。なんか、どこも同じに見えて」
「まー、制服じゃあね。しょうがないでしょ、学ランなんか特に」
「あんだよ、自分らが二位だったからって僻んでんだろ。金持ちの暇潰しクオリティをなめんなよ」
いつの間にか居吹までが会話に加わっていた。
一番過激なことを言う教師に、准乃介や紅が苦笑いを浮かべる。
と、どこからか、聞き覚えのある、よく通る声が聞こえてきた。


