「わー、よかったですね! 嬉しいなぁ」
「あーぁ。理事長も大人げないというか」
「こら、夏生。素直に祝福しておけばいいだろう」
「ユカリ役がかわいかったからでしょー。紅、スカウトくるんじゃない? 受けたらダメだよ、絶対」
感想も全くもってバラバラである。
居吹はとても複雑そうな顔をしていた。
直姫だって、そう率直に喜べるものではない。
なにしろ親睦会に引き続きまたしても女装させられ、挙げ句今回は映像として、その上記録にまできっちり残ってしまったのだ。
本当に、誰がこんなことさせたんだか、と思うばかりである。
『では悠綺高等学校の方々は、前へどうぞ』
司会がそう言うと、ぞろぞろとスクリーンの前へ出て行く。
その中に見慣れた、見慣れすぎた姿があったような気がして、「……え?」直姫は瞬きをした。
監督やカメラマンの生徒と並んだあの位置は、明らかに、単なるアシスタントや小道具係の立ち位置ではない。


