雑食系男子




怖くて何も言い返せない


そんな根性なしの俺は情けない男なんだろう



しゃべることも笑うこともできなくなった俺はただただ黙っていた





そんな俺に呆れたのか、藍川さんが溜息をついた

喉の奥まで「怖い」という言葉がこみ上げていた




でも、結局それを言うことさえもできなかった




「ほ、ほら!俺そういうの慣れちゃったから!」



その代わりにでてきたのは「嘘」