雑食系男子




だからわざといつもより明るく振る舞った




身振り手振りをつけながら一生懸命に話すけれど



藍川さんはそんな俺をただ黙ってみていた



その瞳には同情、哀れみなんて映っていない



ただただ心配しているような、藍川さんらしい瞳をしていた




こんなに優しい人に迷惑かけちゃってるんだ


自己嫌悪ばかりの俺はとても情けなかった