ここは廊下のど真ん中なわけで 通りすがる人、みんながあたしたちを見ていた 「…………か…かんざ……」 「黙って」 正直ビックリした あの神崎が、 あのおとなしくておおらかな神崎が 今までに聞いたことのないような低い声で言ったのだ 抱きしめられてるから、耳元で囁かれた 息が耳にかかりこしょぐったい