運命の出逢い


それはどしゃ降りの雨の日





この日からあたしの人生はまるっきり変わったんだ


私の名前は沼田心咲



「またね~
明日学校でね!」と元気に手を振ったのは
心友の高校二年の田中舞華。


舞華と別れたあと家に帰ろうと歩いていたら
雨がポツポツと降ってきた
その雨は段々と激しくなってきて
傘など持ってなかった私は
急ぎ足で家へと向かった


その時、
(ドン!!)

嫌な予感がした

「オイ!てめぇ!!ちゃんと前みてえ歩けよ!」

やっぱり…

予想的中…



それにしても、いい年した男が女子高生相手にマジギレしなくてもねぇ…

なんてことを考えてたら男が私の手首を思いっきりつかんできた
「いっ痛っ!!」
と男の方を見ると
「何だよ!人にぶつかっておいて、謝りもしないのか??」

と言って男は手を握る強さを強めた
「っっいっ痛い  すいませんでしたっ!」

謝っても 全く手をはなす気配のない男

「話してっっ!!」
私は必死に手を振りほどいて男から逃げた

そして細い路地裏に隠れた
男は追いかけようとしていたが
諦めた

あたしはホットした

その時、後ろから声がした
「どうしたの?」