「それが出来るんだよ、うーん…そうだな…」 奴はキッチンと繋がっているリビングに居る水槽に入った金魚を一匹取り出した。 手に乗せられた金魚は酸素を欲しがるように口をクパクパさせながらピチピチと体を跳ねさせている。 「なに、する…つもり」 「簡単さ」 そういい金魚が乗った手をグッと力を込めて握りしめた。 ぶしゅっ、と圧迫されていた内臓や目玉が弾け飛び体の中身が無くなって萎んだ金魚の原形は跡形も無い。