パパと伯父さんが仕事に出ると、昴さんも『行ってきます』と出かけた。

「どこか行くのか?」

「うん、担当してた人が亡くなったから、お葬式に」

「そうか・・・大丈夫か?」

「うん、悲しんでばかりはいられないもん」

「恵は強いな」

「そんなことないよ。でも、仕方ないじゃん。

お孫さんだけだから、早く行って、手伝おうって思って・・・」

「それって男?孫って」

「うん」

「ふうん、そうか・・・」

響兄はニヤニヤしながら見るから『何?』と言うと『恵にも春かなって思っただけ』と言って仕事にいったお兄ちゃん。