兄貴は夜帰宅すると、風呂に入ればすぐに寝ているからな。

入学してきた十也さんの娘。

柚ちゃんは、女の子が増えるのを楽しみにしていた。

だが、メンバーのタメしか話さねぇ。

「柚ちゃん、兄貴となんかあった?」

「大丈夫。ただ、少し寂しいの。だから、バイト辞めようかって悩んでるんだ」

「兄貴と話し合えよ」

「うん」

こんなやり取りした翌日、何かを決めたような顔で来た柚ちゃん。

兄貴と話したのかな?

帰って来てねぇからな。