十也さんが帰宅すると、リビングは俺達のため息が零れた。

「しかし、困ったな」

「あぁ、兄貴はどう思う」

「俺も十也さんに告げた通りだな」

望は複雑だろうな。

響が俺が萌佳の時のように溺愛してるからな。

だから親父も響に車を買ってやったしなぁ。

永遠が『まりかが、響君、疲れとすれ違いで、焦ってるみたい』と言ったと・・・。

その日から響は帰って来てねぇからな。

もし、今回の事が響が知れば、ずっと傍にいるだろうな。

マジであいつは俺の性格が似てるな。

俺達は今回は見守ろうと思う。

end