私も今の方が凄く幸せだから、何とも思わない。

今は響が愛した彼女が、響と寄り添ってくれたら・・・。

それに、お父さんの事故で、高校も辞めようとして働いてたとは・・・。

きっと親を大切に思う親孝行な娘さんだろうな。

帰りの車の中で、葵が

「響君の彼女のお父さんも、元龍王という暴走族にいたんだと。

まさか、南條社長、本條社長も来るとは思わなかったな。

それにまさかの立木組組長も・・・凄いよな」

葵はご機嫌だった。

後部座席ではスヤスヤ眠る双子。

いっぱい遊んでよかったね。

ますます行く機会は減るだろうけど、今を楽しみたいと思う。