大晦日にお父さんと掃除してると、響君から電話があった。

お父さんが、何やら話してて『夜に響君が迎えに来て、暴走に行っておいで』という。

昔、お父さんも行ってたと言う。

楽しみにしながら、掃除をしていると―――

ピンポーンとチャイムが鳴った。

「はい」

ドアを開けると、お母さんと妹の美月がいた。

「ちょっといい?」

あがってもらうと、リビングに案内した。

「お父さん、お母さんと美月だよ」