柚がコンビニに働く日、夕食を作ってくれて『ごめんね。ちゃんと食べてよ』と。

一緒にいられない寂しさに、初めて柚に手をあげてしまって・・・

だから柚は時間に覆われてしまったんだ。」

「でも、送った時、『明日も働け』みたいに言ってましたよね?」

「あぁ、でもあいつの金は手を付けてないんだ」

「えっ」

俺は引き出しから、封筒出した。

「柚が毎回給料日に渡してくれてた金はそのままになっている。

嫁がいた時は、使ってただろうが、2人になってからは・・・。

こずかいだって欲しいだろうに、すべてを渡すんだよ。

手を付けられるわけがない。

いつかあいつが金が必要になったら、全部渡そうと思っている。

あいつが一生懸命稼いだ金だからな。」

「お父さん」