「そこまで、考えてくれてたのか?」

「俺のバイト代で、柚の授業料を払ってもいいと思ってました。」

「どうして、そこまで・・・」

「俺の大切な女ですから・・・。

そして、来春からはある会社を任されますし・・・」

自分が惚れた女が柚だし。

「柚は幸せ者だな」

「学校生活が残り半年をきってしまい、少しでも柚と楽しみたいって言うのが本音ですね。

お父さん、俺に柚が高校卒業したら、俺に下さい」

「ぶっははは・・・もう、言われるとはなぁ・・・。

でも、そん時まで、柚と続いてたら考えてやる」

「ありがとうございます。」

「俺の話しも訊いてくれるか?」

頷くと親父さんは話し出した。