「十也さん、彼女なんですが、父親も通うように言ったそうなんですよ。

それで、どう手続きすればいいですか?」

「響、家を知ってるよな」

「はい」

「明日、夕方、家に案内してくれ。

確かめたい事もあるからな」

「わかりました」

「まだ、彼女には内緒な」

頷いたので、『じゃあ、明日な』と伝えると出て行った。

校長を呼び、復学に関する為の手続きに必要な資料、学力テストの為の各教科の課題などを用意させた。

・・・翌日の夕方、龍王の倉庫に向かい、響と向かった。

家は間違いないようだ。

ピンポーンとチャイムを鳴らし待った。