俺にとって大事に想う女なんていないって思っていた。

女達は俺の肩書に媚びる存在にしか思わない。

そう思っていたのに・・・。

コンビニに向かって歩いてる時だった。

バタバタと足って来た女。

『あぁ、もう、バイト初日から遅刻しちゃう』

と言いながら走って来たが『わぁ』と足がもつれ転んだ。

しかも派手に・・・

痛そう。

「大丈夫か?」

「すみません。大丈・・・イタッ・・・」

起き上がる瞬間、顔を歪めた。