会社には寄る気にもなれず、かほを連れてそのまま帰宅。

ピンポーンと珍しくチャイムを鳴らした。

ガチャッとドアを開けて出てきた真帆。

「ど、どうしたの?匠とかほが一緒なんて…」

呑気だな…真帆は―――…

それどころじゃないのに…

「サッサと入れ…かほ」

家の中に押し込む。

「痛い…痛い…パパ…」

騒ぐかほをそのまま、リビングのソファーへ連れて行った。