その日の午後。
私は普通に授業を受けていた。
すると誰かから手紙がまわってきた。
これは、月羅からではなかった。
霜永 玲というクラスメイトからだった。
内容は、『今日の放課後体育館裏に来て』っと言うものだった。
私は霧永さんとはあまり喋った事がない。
いつもクラスの中心にいて笑顔の霧永さんが私に何の用があるのか分からなかったが一応オッケーした。
そして放課後。
私は体育館裏に向かった。
そこにはすでに霧永さんと数名の女子がいた。
「あのー?私に何の用ですか?」
「あっ来た来た!今日さあんた誰と登校してきた?」
「は?何で霧永さんにそんなこと言わなきゃいけないんですか?」
「あんた調子乗ってんじゃねーよ!今日星賀くんと登校してきただろうがよっ!」
あぁー星賀ねと思った。
いつも星賀に関わるとろくなことがないのを今思い出した。
「あぁー登校したよ!それが何?あんたたちに関係ないじゃん!」
私はイジワルっぽく言ってやった。
「あんた何様のつもり?星賀くんと何も関係ないくせに!この前ちょっと話してもらったからって調子乗んなよっ!」
あの部活休んだ日か。
星賀に一年間お世話になっても大丈夫か聞いといてってお母さんに言われてその事を話した時の事だ。
「あーあ!関係ないのはあんたたちの方だよっ!私と星賀は幼馴染みなの」と言ってやった。
「はぁ?冗談いってんじゃねーぞ。しかも幼馴染みだからって皆の星賀くんと登校したらダメなんだからなっ!」
すると、私は霧永さんに叩かれた。
平手打ちだ。
そしたら背後で声が聞こえた。
「お前ら俺の愛樹に何してくれちゃってんの?」

