次の日私は学校に向かっていた。

今日は一人ではない。

隣には星賀がいる。

昨日あれから私は興奮のあまり気絶してしまった。

で、今日の朝返事を聞かれ私はやけくそでオッケーしてしまった。

試しといっても自分の好きな人と付き合っているのだ。

嬉しくないわけがない。

急に隣の星賀が手を握ってきた。

「えっもうっ!何で手繋ぐ必要あるの?」

「ん?見せつけるため。」

悪魔の笑いのように星賀が笑った。

当然星賀はモテているのにそれに加え私と手を繋いでいるから視線が集まっている。

私は怖くなって星賀から手を離した。

「えっ?何で手離すんだよ!」

「手暑くなってきたから。」

私は嘘をついた。

それから私は星賀と無言で校門をくぐった。

私は星賀と分かれてから教室に着いた。

「おはよう!」

教室に入って早速月羅に話しかけられた。

「さっき見たよぉー!星賀と一緒に登校してたね!」

「うん。」

「ん?何かあったの?」

そこで私は昨日あったことを全部月羅に話した。

「へぇー。まぁーいいんじゃない!好きなんでしょ星賀の事が!」

「なっ何で知ってんの?誰にも話したことないのに!」

「だって愛樹思ってること顔に書いてあるもん!」

「かっ書いてないっ!」

「愛樹は分かりやすいんだよ!」

それからしばらくしてから授業が始まった。

始まってから月羅から手紙がまわってきて見てみると『星賀と付き合えてよかったね』って書いてあった。

この時私は浮かれてた。

これから起こることに気付いてなかった。