「あらぁー久しぶりね。」

「どうも!今日から一年間お世話になります。よろしくお願いします」

私は失礼のないように言った。


「あらあら。いいのよ。いつも蘭ちゃんにはお世話になってるから」


蘭と言うのは私のお母さんだ。この人は夏季さんといって星賀のお母さん。


優しくて星賀とは全然違うタイプだから、親子に見えない。


顔が似てるから絶対に親子なんだろうけど。


私はリビングを後にして星賀の部屋に向かった。


星賀の部屋は意外にも綺麗かった。

「意外に片付いてんじゃん!」

「俺綺麗好きだけど。」

「自分で言うなっ。アホ星賀!」

「はぁ?お前よりは頭いいんですけど。」

「あっ。学年一位だからって調子乗らないでよっ!」

「ぇ。いつも下から数えたほうが早いからって八つ当たりすんな。」

「八つ当たりなんかしてませんーだっ!」

私はそう言うと星賀のベットに飛び乗った。

「今から寝るから起こさないでよ。」

「今から俺が寝る。お前どけっ!」

「ひっどぉーいっ!女の子をいじめるなんて。」

「えっ!お前女の子だったの?知らなかったわぁー。」

笑いながら私を侮辱してきた。

「もういいから下で寝たら!」

「何で俺が!どかないなら無理矢理でもベットで寝る。」

やれるもんならやってみなさいよっと言う前に星賀がベットに転んできた。

「ちょっ・・・・何本当に入ってきてんのよ!」

「あっ?うっせぇー。黙ってろ。」

そう言うと星賀は本当に寝てしまった。

「ちょっと起きてよっ。お願いだってば!」

何度呼びかけても星賀は起きない。

私もそうしているうちに眠りについた。