*プロローグ
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ザワザワと木々が不気味にゆれている姿が目に入った瞬間、私は、ゴクリと息を飲んだ。
『いいかい真夏。迷いの森には行ってはいけないよ。あの森で迷子になったら一生出てこれないからね!』
昔、死んだおばあちゃんが口を酸っぱくしていっていた言葉がふと頭をよぎった。
でも…それでも私は、祥(しょう)を助けに行きたいの…おばあちゃん約束破ってごめんなさい。
私は、心の中でそう謝りながら、森の奥へと続く道に足を踏み入れたのだった。
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