「まったく、もう…」 みのりは、ぶつぶつと文句を言いながらもあたしに付いて来る。 クラス表を見に行ってみると、そこは戦場。 人が、ごった返していた。 「うー…これじゃ、前に進めない…」 うなだれるあたしに、みのりは慰めてくれる。 「今は、人が多い時間だから……もうちょっと待とう?」 そう言われても、納得はいかない。 「でも、気になる~!」 と、呟いたとき、頭上に影が出来た。