聞いたって分からないことで
私にも分からないことで。




信じるか信じないかは私次第で
だけど少しだけ、・・・少しだけ
人の意見を聞きたくなった。




「 ・・・・・・っ 」


「 ・・・ここじゃなんだし、
  ご飯食べに行こうか 」


「 すいません・・・ 」




気にしないで、と私の頭を撫でて
吉田さんは優しく笑う。










──────────────・・不安。




期待と夢に、幸せな想像。
その後に過ぎるいつも通りの
姿を見せない彼と、自分の中の記憶に
気付けば不安を抱いていた。