少し間をあけて返ってきた
意外な返事に戸惑いながら、




あきだっておかしなことを
言うんだな、と少し笑った。




「 きっと居るよ、神様 」


『 うん、じゃあ俺も魚になりたい 』


「 ・・・・なれないよ? 」


『 生まれ変わったらなれるよ 』




”多分”と笑うあきに
私も笑って、




「 わっ・・・もうお昼だ 」


『 時間とれたの午前中だけだっけ? 』


「 うん、2時から仕事なの 」




少しだけ、嘘をついた。
また夜に電話する、と
切れた電話にちょっと
寂しさを感じながらも
鞄にしまって、バスに乗り込む。