もう会えないと思ってた。
もう触れないと思ってた。
俺は消えるんだと思った。




だから、こうして
長い1年の間、話せて
触れられたことは
俺にとってどうしようもないほどの
幸せだよ。




繭はこれから、俺の分もたくさん生きて。
優しい人と出会って、幸せになって。
きっと、・・・・いや、絶対に。




その指輪を見るたびに
”俺との約束”を思い出して。




俺を、辛い思い出にしないで、繭。