あきでいっぱいだったはずの 私の頭の中が乱れていくのを感じた。 知れば知るほど もっと思い出したいと もっと知りたいと思う。 だけどそれ以上に 知ることを恐れている自分が どこかにいる気がする。 矛盾してるな、って 袖で涙を拭いながら苦笑して 「 ────────────・・あき 」 搾り出した声は、私しかいない リビングに響いて、消えた。