夢の中で笑うあきは
遠くて、それでいて
いつだって・・・・













「 ・・・・っ・・・げほっ・・・ 」


『 繭・・・ 』




心配をかけたくなかった。




この夢を話したくなかった。
だけどもう同じ夢を
見たくなくて、2日間寝ないで
時間を潰していた私を
あきは少しだけ叱った。




”俺が居る意味がない”と
最後の最後に弱音を吐いて
そんなことないのに、と言う私に
あきは何度か謝って




『 辛くなったら通話ボタンを押して 』




絶対に掛けるから、と
心強い言葉を信じてもう2ヶ月。
あきは本当にその通りで、
こうして朝早くでも異変に
気付いてくれていた。