暗く、冥い その世界は、以前 俺が訪れた“あの場所”に 似ていた・・・。 「ここは・・・」 俺が見た限りどこかの 森のようだ。 どうやらみんな違う場所に 飛ばされたらしい。 「起きるのが遅い」 急に後ろから声が聞こえた 警戒心を強めながら 戦闘体勢をとる。 眼前に現れたのは 黒いスーツに身を包んだ 20代の男だった 腰には長刀を差している。 「餓鬼、他の奴は すでに闘技場へ向かった お前が最後だ さっさと行け」 そう言うと男は 前方の建物を指さした。