「やって参りました!!
第2次大会、その名も
『チェスゲーム』
司会はクルーザに
代わりまして
魔界のプリンスこと
ベルゼブル・マクルウェル
それでは皆様
以後よろし・・・ふげ!!」


前のめりに倒れる
新司会者を名乗る男
ベルゼブル・マクルウェル
その後ろには
血管を浮き上がらせて
たたずむ・・・


「せ、せ、先輩!?」


そう、クルーゼである。


「貴様・・・ちょっと
表に出れたくらいで
調子に乗るなァ!!」


後輩の持っていた
マイクを取り上げると
頭の頂上に振り下ろす。

その流れるような
コント&一連の動作に
会場は目を奪われた。


「ハッ!?なんで俺は
あんなのに見とれて」


ハゼルは我に返ると
自分の感性に失望した。


ポン、ポン


振り返ると
ニカッと笑い
グッと親指を
突き出しているトード。


「今のスゴかったね
まるで他人の気がしないや」




ああ、ここにもいたな。




ハゼルは再び肩を落とした。