「ふっふっふ
あなたの戦い方は
既に知っていますよ
掟術使いサン」


ハヤトが嘲笑う。


「ど、どうしてそれを・・・」


驚愕の表情でハヤトを
見つめるセイト。


「ゴッツは私の弟でしてね
私の居ない間に好き勝手
やってくれたようですが」


「おいおい、手の内
読まれてんのかよ
ヤバいんじゃないか??」


ハゼルの心配をよそに
カエンはまた
寝息を立てていた。


「大丈夫、セイトなら
絶対に勝てるよ!!」


ミストの応援も虚しく
ハヤトの攻撃が命中する。


「ぐわッ!!」


ガードを突き破るほど
強力なハイキックが
セイトを弾き飛ばす。


「忍者の体術を
ナメてもらっちゃ
困りますよ」


口から血を流しながら
セイトは何か呟いている。


「ん、呪文詠唱か!?
させませんよ」


恐ろしいスピードで
迫るハヤト。


「3・・・2・・・1」