「はあ、やっとだよ・・・
えー...長らく
お待たせ致しました。
それでは一次審査
スタートぉぉぉぉ!!」


クルーザが右手を
高々と挙げる。


その時


天空から巨大な光の槍が
闘技場に深々と
突き刺さる。


ゴオァァァァア


「ま、まさか・・・」


空から一目でそれと分かる
『彼ら』が降りてくる。

純白の翼
蒼い瞳
そして、頭上の金の輪。


「全員動くな!!
この大会を
不当な行いとみなし
天界裁判所が
有罪を下した!!!」


鎧を着た隊長格のような
天使が剣を構え
クルーザに突きつける。


「おいおい天使長サンよう
あんたそんな言い分が
通用すると
思ってるのかね」


クルーザが怯まず
いつの間にか
引き抜いていた腰の剣を
相手の喉元に当てる。


「全面戦争でも
おっ始めるつもりかぃ?」