司会者の呼び掛けに応じ
会場全体が揺れ動く。


「ルールはさっき
説明した通りです
魔族対魔族、人間対人間
で戦ってもOKなので
あしからず・・・」


そう言うと司会者は
自己紹介を始めた。


「私の名前はクルーザ
人間、魔族共に公平な
ジャッジを下します。
つまり・・・
ここでは私が神だ!!
ひざまずけい愚民共!!!
ハッハッハッハ」


高笑いをかましながら
すっかりその気である。

アホはほっといて
という感じにもう一人が
マイクをもぎ取る。


「はぁーぃリリムでーす
皆サン怪我しちゃ
ダメですよ、私の仕事が
増えちゃいますからねぇ」


ナース服の色っぽい悪魔が
ウインクを投げかける。

いや、殺し合いなんだけど
(((;´・ω・`)))


「それではこれより
チーム分けを開始・・・
ってあれ?
もう既にできてるみたい」


同じ高校から連れ去られて
来たのだから当然だが
既にいくつものチームが
できあがっていた。

そこにはカエンたちの
周辺だけでなく
世界のそれぞれの地域から
選ばれた子供たちが
連れてこられていた
ようだった。