「・・・どこだ?ここ??」


目を覚ますと
俺は知らない場所にいた。

暗く、冥い。
光の遮断された世界・・・。


「君は、おかしいとは??」


不意に声が響く。
言ってるコトが
全くわからない。


「君の世界はおかしいと
思いませんか??」


世界??いたって普通だ。
そう答えた俺に
その声は、こう囁く。


「術、能力など
元々下等な人間に
あっていいものじゃない。
黒き世界と白き世界が
今一つになろうとしてる
その証拠ですよ。」


黒き世界・・・。
白き世界とは
本で読んだコトのある
『世界』俺たちの世界。

しかし、黒き世界とは??


「あなたにはそれを
阻止してもらいたい。
未来を担う、数十人の
子供たちと・・・
頼みましたよ。」


ソイツがそう言うと
強烈な光が差し込んできた。
散々言って説明もなしか!?
俺は無難に過ぎていく
世界が好きなんだ。

そんなめんどくさいコト
絶対やらねぇ!!!

光は俺を包み込むと
反論の声も虚しく

現実の世界へと
俺を引き戻していった。