「厄介だよな、それ」 セイトの前に 突き出された腕には 小さな小さなボタンがあった。 その見かけからは 想像もつかないような 大きな爆弾を抱えて。 味方、さらには自分すら 顧みないコトで有名な グラコス一の危険人物 爆弾魔・ソルトが セイトの今回の相手だった。 今にも押してしまいそうに 指がプルプルと震えている。 (時間の問題か・・・) セイトは考えた その間およそ、コンマ1秒で。 「あれ、でいくか」