「あたしさ、母親がいないの… 昔…あたしの目の前で自殺したんだ …理由はお父さんがいなくなったから お母さんね?お父さんの事、本当に大好きだったんだ なんだけど、お父さんは家を出ていったんだ…… その3日後に、ね… その時、止められなかったんだ ……お母さんを失って気づいたんだ 大切な人を失った気持ちが だから、もうそんな思いしたくないんだ」 あたしがそう言い終わると麻遊は柵を乗り越えてあたしに歩み寄ってきた そして、ぎゅーっと抱き締めてくれた その温かさに涙が出てきた