あたし達は黙って里奈を見つめた



里奈はふっ…って笑って柵を乗り越えあたし達に向かって歩き出した



あたしの心は安堵でいっぱいだった




「二人ともありがとう」



里奈はそう言って笑った





その笑顔は本当に可愛くて…
前の里奈に戻ったって思った。








けど、この空気を壊す人物がいた







「きゃー!!!佐凪さん可愛すぎっ!!!!!」





そう……可愛い人、物があるとすぐに抱きついてしまう人物。






「麻衣………」





「ん?」



本人は自覚なし。









あたしがため息をつこうとしたら「あははっ…!!!」もう耐えきれないというような感じで里奈が吹き出した




「ははは…!!」



どうやらツボに入ったみたいで笑いが収まらないみたい





それにつられたあたしと麻衣も笑い出した