キーンコーンカーンコーン

一時間目が始まるチャイムが鳴った。

はぁ

一時間目はサボろ…。

ガチャ

え?

誰か来た?

振り返ると、

美紅さんがいた。

美紅さんはこっちに歩いてくると

私の隣に座った。

どぅしたんだろぅ?

「妃雪希唖ちゃんだよね?」

『はぃ。』

「雪希唖ちゃん可愛いよね!よかったらお友達になってくれないかな?」

『可愛いくないですよー。美紅さんだってすごく綺麗じゃないですかぁ。こんな私でよかったらお願いします♪』

「“さん”なんてやめてよ♪後、敬語なんか使わないで?友達なんだから!」

『わかったぁ。』

「ところでさぁ相談なんだけど…」

『どぅしたの?』

「あのね…私、晴妬先生の事が好きなの。」

『え…』

“晴妬先生の事が好きなの。”

この言葉が頭の中で

グルグルと回っている。

周りの音が聞こえない…。

「雪希唖ちゃん、協力してくれるよね?」

『………………。』