「ねぇまたより戻さない?」

萌乃は何を言っているんだ…?

「それは無理だ。」

「なんで!?他に好きな子でもいるの?」

「もぅ萌乃には関係ないだろ。」

「じゃあいるんだ!?誰なの!?私が知ってる人!?」

「だから萌乃には関係ないだろ。」

「もしかして‼生徒じゃないでしょうね!?」

ドキッ

胸が高鳴った。

俺たちの間に沈黙が流れた。

「やっぱり!!やっぱり生徒なんだ!誰なの!?名前教えてよ!!」

「だから関係ないだろ!」

「…教えてくれないなら、今から家に行くから!!」

はっ?

家はまずい…。

今この家には雪希唖がいる。

「じゃあファミレスで話し合おう。」

「わかった。」

ピッ

はぁ…。

雪希唖はまだ起きてないから

今のうちに行こう。

俺は着替えて、家を出た。