「晴妬~。麻璃嘩と喧嘩したぁー」

翔が仕事帰りに話かけてきた。

「しらねぇよ。」

「なんだよ~冷てぇなぁ~」

ブーッブーッ

俺の携帯が鳴った。

ディスプレイを見ると

着信 雪希唖

ドキッ

は?

なんで胸がドキッてなったんだ…?

「もしもし?」

俺は電話に出た。

『・・・・・。』

雪希唖は何も喋らない。

どぅしたんだ?

「雪希唖…?」

『…グスッせんせぃ…グスッ』

泣いている。

外は雨が降っている。

携帯からは雨の音が聞こえるから

雪希唖はたぶん外にいるんだろぅ。

「どぅしたんだ?」

『…せんせぃ・・グスッ助けてぇ…グスッもぅどぅしたらいいか分かんないよぉグスッ』