「お母さんには多額の借金があるらしぃ。借金を返すには今住んでいる家を売らないといけなぃらしぃんだ。だから、お父さんと一緒に暮らそう…?」

は?

何言ってんの?

『何言ってんだよ!今さら父親面すんな!私がどんな思いしていたかあんたにはわかんないでしょ!?毎日家に帰っても誰もいなぃ。家にいても邪魔者扱い。もぅ生きる意味見失った事もあったよ!自殺しようともしたよ!本当は!…本当は寂しかったよ…グスッ』

「雪希唖…。」

『家、売っていいよ。でも、死んでもあんたとは一緒に暮らさないから。』

私は病院を出た。

もぅどうしたらいいの…?

分かんないよ…。

私も…

私も

死んだらいいのかな…?

私は無意識に家の近くの公園に来ていた。

『せんせぃ…。』

気づけば先生の名前を呟いていた…。

私は、電話ボックスを開き、先生の名前を探した。

そして、通話ボタンを押した。

プルルルル~

迷惑なのは分かってる…。

だけど…

先生の声が聞きたいよ…。