男の人は

ずっと私の頭を撫でてくれていた…。

『もぅ…大丈夫…です。』

私は今にも消えそうな声で言った。

「本当に大丈夫か…?」

暗いから男の人の顔は分からない…。

『はぃ…ありがとぅござぃました…。』

私のお父さんは

私が小さい頃

私達を捨てて

女の人と再婚したらしぃ。

男=浮気

私はそぅ思い込んでいる。

だから、男の人との

接触はまず無い。

なのに、今見知らぬ男の人に

抱き締められている。