禁断の果実


不安を抱えながら

朝を迎えた。

リビングに行っても

お母さんが帰ってきた

形跡はない。

まぁいつもの事だけど…。

私は用意をして、家を出た。

ガチャ

「妃さん♪」

玄関の前には天道くんがいた。

『天道くん…。』

「おはよ~♪一緒に行かない?」

『え…。』

「ごめん…迷惑だった?」

『いやっそんな事なぃです…。』

「よかった♪敬語はやめてよー?」

『うん…。』

「雪希唖!」

『えっ?』

「って呼んじゃだめ?」

『いいよ。』

「俺の事も琉猪って呼んで?」