最後に雪希唖が見せた

あの悲しい顔が忘れられない。

どぅしてあんな顔をしたんだ…?

俺は無意識に

雪希唖を追いかけていた。

会議室を出て、

廊下を走り、

階段を降り、

また廊下を少し走ると

少し先の方に

人影を見つけた。

その人影は二つある。

一つは絶対雪希唖だ。

もぅ一つは

たぶん

同じクラスの琉猪だ。