禁断の果実


下を向いて歩いていると、

ドンッ

『きゃっ!』

誰かにぶつかってしまった。

前を向くと、

「妃さん大丈夫!?」

『はぃ。』

同じクラスで

学年一かっこいいと

有名な、天道琉猪(テンドウルイ)くんだった。

「怪我してなぃ?」

『大丈夫です。』

「そっか♪よかった♪」

『はぃ。』

「ずっと妃さんと話してみたいと思ってたんだよね♪」

『え…?』

「でも、妃さんが男子と話したのあんまり見たことなかったし…。ちょっと話しかけたらだめかなぁって思って♪でも、今話せてすごく嬉しいよ♪」

天道くんは人懐っこいって感じだな…。