禁断の果実


でも、

先生だから…

私は言うことにした。

『私…母親に必要とされてないんです…。私には父親がいません。だから、母親は毎晩違う男の人を家に連れ込むんです。昨日は私の誕生日でした。なのに、母親は邪魔だから出て行って!と言ったんです。だから…いっその事死んだほうが楽かもって…ゥッグスッ』

自然と涙が出ていた。

「辛かったな…。」

先生は昨日みたいに

私の頭を優しく撫でてくれた。

『…せんせぇ…生きていたら楽しい事ってあるのかなぁ…?』

「いくらでもあるよ。」

『ほんとぅ?』

「あぁ。」

『先生って何歳なの…?』

「22歳だよ。」

『へぇ…』

「おじさんとでも思ったか?」

『あっばれた?』

「おぃ!」

『あはは♪』