俺のクラスに二人の転校生が入ってきた。
理事長のお孫さんの男女の双子だ。
美能留が席替えをしたい。と言った。
クラスの生徒もしたいと言った。
俺は正直したくなかった。
理由は、雪希唖と離れるから…。
こんな感情抱いてはいけないって
分かってるのに……。
美能留がアメリカ流の席替えをしたい。と言った。
クラスの生徒もその意見に賛成した。
すると美能留は、雪希唖の席の前に行き、
「妃さんの……………チュッ」
え…
美能留は雪希唖の手の甲にキスをした。
胸が締め付けられるほど
痛かった。
パッと雪希唖と目が合った。
そんな顔で見ないでくれ…。
止まらなくなる…。
雪希唖は俺を悲しい顔で
見つめていた……。

