禁断の果実


気になるけど、聞けないよ…。

“想いを伝えるきはない”

それは、私の本心…?

伝えるきはない。じゃなくて

伝えられない。の間違いじゃない…?

先生には彼女がいるんだもん…。

はぁ…。

教室に戻ると、美能留くんが

「案内よろしくっ♪」

『…ぅん。』

私たちは図書室に向かって歩き出した。

でも、この学校の図書室は

広いわりには人気がなぃ。

私も滅多に行かない。

図書室についた。

『ここだよ。じゃ私戻るから。』

私が方向転換し、戻ろうとすると、

ガシッ

え?

手首を掴まれた。