「俺と妃さんがペアね♪」

「俺は美紅さんを」

「俺もー」

「俺もー」

「じゃあ私はここの席がいいから、この席が当たった人とペアになるわ。」

え…

“この席”と言うのは

私が今、座っている場所。

私は、この席になる事はない…。

「じゃあ俺、クジ引いてくるね♪」

『…ぅん。』

やだ…

私が言える立場じゃないのに…

「妃さん。俺ら17番だよ♪」

17番は窓側の1番後ろだ。

先生から1番遠い席…。

神様からの罰なのかな…?

私は席を移動した。

あ…

美紅ちゃんと先生

楽しく話してる…。

「妃さん?」

『えっ?なに?』

「ボーッとしてるけど、どうかしたの?」

『ううん。なんでもないの。』