禁断の果実


「おもしろそー♪」

「んじゃ、アメリカ流の席替えしまぁす。」

「俺がお手本見せます。」

おもしろそうだけど、この席が

変わるのは嫌だなぁ…。

美能留くんは歩き出して


私の机の前で止まった。

「妃さんと、隣になりたいな♪チュッ」

え?

「「「「「きゃぁぁぁぁぁ!」」」」」

クラスの女子が叫んだ。

男子は唖然としている。

美能留くん

私の手の甲にキスをした…。

私はただ固まっていた。

チラッと教壇を見ると、

ズキッ

先生…

なんで、そんなに悲しい顔をするの…?

期待しちゃうじゃん。